タルバガン(=等々力政彦&嵯峨治彦)
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2ndアルバム 「TAIGAM
- My Taiga」
ミュージック・マガジン2000年4月号に、中村とうよう氏のレビューが載りました!
「モンゴルやトゥバの楽器とホーミーをやる二人組。途中で日本語の歌が出てきてビックリ。説明を読むと二人は日本人だった。ホーミーは生理的に嫌いだが、外国の伝統音楽の見事な消化に感服。これまで聞いた本場のホーミーより好感の持てる快演だ。8点(=ほとんど完璧に素晴らしいアルバム)」
ミュージック・マガジン2000年4月号/中村とうよう
このミュージック・マガジンが発売されたとき、タルバガンの嵯峨治彦は「草音云々ツアー」の真っ最中で大阪にいました。個人的にも思い入れのある音楽評論家の中村とうようさんにこのように書いてもらって、嬉し恥ずかし興奮気味の嵯峨は、のどうたの会 掲示板に「連載」していたツアーレポートに次のように書いています。
[618] 草音云々18
3/20(月) ミュージック・マガジン
タルバガンのセカンド・アルバム「TAIGAM―マイ・タイガ」のレビューがミュージック・マガジン誌に載った。ナイアガラ系のどうたファンのK野さんが、ふと購入したMM誌に、タルバガンが載っていたのを発見したのだそうだ。この情報はスグにクリタアサコさんはじめ大阪にいた我々にも届いた。そもそも、アルバム発売後間もなくタルバガンのプロデューサーの田原さんが、いくつかの音楽雑誌にサンプルを送ってはいた。しかし「掲載します」という反応がなかったのでてっきり無視されたと思っていたのだ。
何でも「中村とうよう氏が10点満点中8点をつけている」ということで噂が噂を呼んだ。タルバガン関係者一同、どんなレビューだったのか非常に興味があった。中村とうよう氏といえば、民族音楽や歌謡に関する評論で知られている、ある種のカリスマといっても良いだろう。時には自分の趣味に基づいて、非常に辛口な評論を書くことでも有名だ。
実は、僕がいわゆる「民族音楽」に傾倒し始めたきっかけの一つに、中村とうよう氏の存在がある。友人が貸してくれた一枚のCDを聞いて、僕は大きな衝撃を受けた。この世にこんな美しい音楽があるのかと驚いたそのアルバムこそが、中村とうよう氏がライナーを書いていたブルガリアの女性コーラスのものだったのである。音楽とその情熱的な文章との相乗効果が僕を未知の世界へと誘っていった。その後、僕は世界中の様々なポリフォニーを聞くようになり、人間の声の魅力に目覚め、時を経ずしてアジア中央部の喉歌に出会ってしまった。
FM出演の後、梅田駅の紀伊国屋に立ち寄ってMM誌を購入。待ちきれず雑踏の中でレビューのページを探し出した。「噂」どおりの好評。短い文章だが、つい何度も何度も読みかえしてしまう。
ミュージック・マガジン2000年4月号/中村とうよう=「モンゴルやトゥバの楽器とホーミーをやる二人組。途中で日本語の歌が出てきてビックリ。説明を読むと二人は日本人だった。ホーミーは生理的に嫌いだが、外国の伝統音楽の見事な消化に感服。これまで聞いた本場のホーミーより好感の持てる快演だ。8点(=ほとんど完璧に素晴らしいアルバム)」http://www.mmjp.or.jp/booxbox/nodo/throat-homeJ.html
00/03/27(月) 13:03 のどうたの会 嵯峨
・・・ 予想以上に好意的なこの評論に対して、タルバガンのプロデューサー兼CD制作・販売元=江別のジョージ・マーティン改め3人目のタルバガン(←長い)ことBooxBoxの田原洋朗氏は、「どこがそんなに評価されたんだろう」と軽いジャブを繰り出しながらも、「中村とうようさんにこんな音楽聴いたことないと感じてもらえたなら、それはほんとうに、すごいことだと思う。評を読んだときはやっぱりうれしかった。」と、のどうたの会の掲示板に書き込んでくれました。
タルバガンのCDは、この「ミュージック・マガジン」の他にも、「CDジャーナル」、「ラティーナ」にも好意的なレビューと共に紹介されました。
嵯峨 治彦
thro@sings.jp