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TODORIKI Masahiko |
等々力政彦 プロフィール 等々力 政彦(とどりき まさひこ) トゥバ民族音楽演奏家。10年以上にわたり南シベリアで喉歌(フーメイ)などのトゥバ民族の伝統音楽を現地調査しながら、演奏活動をおこなっている。あがた森魚、朝崎郁恵、安東ウメ子、EPO、OKI、押尾コータロー、古謝美佐子、大工哲弘、Huun-Huur-Tuなど内外のミュージシャンと共演、およびアルバム参加。嵯峨治彦(モンゴル民族音楽)とのユニット「タルバガン」、OKIのFar East Bandで活動。 [過去のコンサートタイトル例(参考)] 「森と草原の歌〜トゥバ民族の喉歌フーメイ −南シベリア」 「だみ声の歌と装飾喉歌〜トゥバ −南シベリア」 「喉歌を生み出すだみ声のうた」 「だみ声で語るうた〜喉歌にいたるまで」 「トゥバのかたりうた〜だみ声と喉歌」 「だみ声の歌を彩る喉歌〜トゥバ(南シベリア)」 「叙事詩と喉歌〜トゥバ(南シベリア)」 [ライブ] ・夙川バートンホール(西宮市 1997年2月19日) ・「鼓童アースセレブレーション」(新潟県佐渡 1999年7月21、22日) ・ アクト神戸(2001年7月28日) ・ 金沢市文化ホール・金沢ルネッサンス冬まつり(2003年1月31日-2月1日) ・ 金沢市金沢城址公園夢・みどりいしかわ2001(2001年10月7日) ・ルイ・ヴィトン表参道店オープニングパーティー(2002年8月31日) ・広島市OTIS!(1999年8月27日他) ・札幌コンサートホール・キタラ小ホール(札幌市1999年7月9日他) ・北海道新得町(1999年7月17、18日) ・犬山市国際観光センター ・一心寺シアター「忠臣蔵」(大阪市 1999年11月8〜14日) ・バナナホール(大阪市 1998年12月) ・トリイホール(大阪市 1998年) ・大阪国際交流センター(大阪市) ・吹田市西山田公民館(吹田市) ・メイ・シアター小ホール(吹田市) ・いずみの森ホール(泉佐野市) ・ビバリーヒルズ(奈良市) ・茂庵(京都市) ・藤田邸(京都市) ・ジーベック(神戸市) ・plan-B (東京都) ・OTIS!(広島市) ・朝日カルチャーセンター(名古屋市) ・クラブDセット(那覇市) ・MOD'S(沖縄市) ・Drama Theater(ロシア連邦・トゥバ共和国・クズル市)1998年、1999年 ・Tyvan Phylharmony(ロシア連邦・トゥバ共和国・クズル市)2002年1月31日 ・ プレイ・ハウス(タイ・バンコク市 1999年1月) ・ ミシガン大学アナーバー校(アメリカ合衆国)2002年2月15日 ・ 2002年11月10日NHK大阪ホール NHK公開セミナー「シルクロード 絹と黄金の道」 ・ 2003年8月2日 Godbless 2003 in びわ湖バレイ ・ 2003年9月19日(金)-9月27日(土)ロシア連邦・ハバロフスク市フェステバル「地球のリズム」 など [ラジオ] ・東京FM ・みのおFM ・コミュニティーFM(カナダ・モントリオール市 1998年2月) ・FM Cocolo (「EXOTIC AREA」1998年10月10日) ・FM Cocolo(「EXOTIC AREA」1998年11月28日) ・大阪放送「桂九雀のワイワイじゃーなる」(1999年6月18日 ) ・朝日放送「中原秀一郎のラジオTODAY」(1999年9月22日) ・NHK・AM「ラジオいきいき倶楽部」(1999年11月30日) ・山梨放送(1999年9月14日) ・ラジオ関西AM神戸「谷五郎のOH!ハッピーモーニング」(2000年4月5日) ・ラジオ関西AM神戸「KOBEアコースティックストーリー」(2000年10月19日) ・NHK国際放送ラジオ日本(2001年8月10日) ・ NHK・FM大阪放送局「イブニング・ミュージック・ライン」(2002年7月8日) ・ FM沖縄(2002年12月11日) ・ FMなは(2002年12月11日) ・ FMなは(2002年12月15日)大工哲弘「語りばちょうでえ」 ・ Khakas TV/Radio(2003年1月15日)ロシア連邦ハカス共和国 [テレビ] ・Tyva TV(1998年7月)ロシア連邦トゥバ共和国 ・NHK大阪放送局「千客万来」(1999年4月22日) ・テレビ東京「クイズ赤恥青恥」(1999年6月) ・NHK大阪放送局「とっておき関西」(2000年10月19日) ・北海道文化放送「走るメロス」(2000年10月19日、11月2日 ) ・毎日放送「楽園図鑑」(2001年5月2日) ・ NHK沖縄放送局「太陽カンカン610てぃだかんスクエア」(2002年12月11日) ・ Khakas TV/Radio(2003年1月15日)ロシア連邦ハカス共和国 [新聞・雑誌] ・朝日新聞(関西版夕刊)(1996年7月15日) ・大阪新聞(1998年9月22日) ・Latina(1998年10月号) ・CDジャーナル(1999年5月号) ・中日新聞夕刊(1999年8月6日) ・アサヒファミリー(大阪府北摂版)(1999年8月20日) ・産経新聞(1999年8月25日) ・MUSIC MAGAZINE(1999年9月号) ・毎日新聞(1999年9月9日) ・信濃毎日新聞(1999年9月12日) ・朝日新聞(1999年9月26日) ・京都新聞(1999年12月14日) ・京都新聞(2000年2月23日) ・産経 新聞(関西版)(2000年3月5日) ・MUSIC MAGAZINE(2000年4月号) ・CDジャーナル(2000年4月号) ・epoca(No. 1 初夏号、2001年5・6月号) ・毎日新聞( 関西版夕刊)(2001年6月6日) ・高2 Challenge(2001年11月号) ・大阪日日新聞(2002年12月8日) ・大阪日日新聞(2002年12月15日) [講師] ・大阪市民大学センター(大阪市 1999年) ・チェンマイ大学(タイ・チェンマイ市 1999年1月) ・豊中市野畑図書館(1998年) ・吹田市(1998年) ・国立民族学博物館(1998年) ・けいはんなプラザ・けいはんなマラソンセミナー(1997年9月30日) ・大阪府教育センター音楽教師研修講師(1999年6月18、25日 ) ・同志社大学学生課「WOT & アッセンブリーアワー合同企画」(1999年12月16日) ・神戸市親和女子大学(2000年6月14日) ・愛知県立大学(2000年4月24日) ・芦屋市国際交流センター(2000年6月16日) ・茨木市中央公民館講演(1999年) ・大阪市(1999年) ・吹田市中央公民館「生涯学習セミナー」(1999年11月25日) ・吹田市(1999年)・大阪府北区民センター(1999年) ・「知的生産の技術」研究会(2000年) ・大阪府地域福祉推進財団「老人大学」(2000年) ・豊里小学校(大阪市) ・刈谷中学校(刈谷市) など [受賞] 第3回ユネスコ主催国際フーメイ会議(ロシア連邦トゥバ共和国クズル市):ゲスト部門優勝、総合第2位(外国人で初)。(タルバガン;1998年7月) 第4回ゲナディ・トゥマット記念・ハンダガイトゥ・フェスティバル(ロシア連邦トゥバ共和国ハンダガイトゥ市):ゲスト部門優勝、総合第3位(外国人で初)。(等々力政彦;2004年7月) [主要作品] 著作 ・等々力政彦(1998)、『広告』7-8月号、No.329、博報堂 ・等々力政彦(1999)『シベリアをわたる風』、長征社、神戸 ・レヴィン/エドガートン(1999)『アジア中央部の不思議な喉歌ホーミー』日経サイエンス、12月号(Theodore C. Levin and Michael E. Edgerton (1999): The Throat Singers of Tuva; 9, Scientific American等々力訳注) ・等々力政彦(2000)ポストカー ドライブラリー『Tyva and Southern Siberia』、ギャラリー・ インターフォーム、大阪 ・Gennadi Tumat (2000): My homeland Ovur, PAN Records, Amsterdam(トゥバ語歌詞とその英訳) ・トゥバ・アンサンブル (2001):エスケ・チェル、CRESCENT、東京(解説およびトゥバ語歌詞とその訳) CD-ROM ・等々力政彦(1997)電子本写真集『トゥバ』、BooxBox、札幌 CD ・タルバガン(1998)『タルバガン大地に立つ』、BooxBox、札幌 ・タルバガン(1999)『タイガム』、BooxBox、札幌 ・等々力政彦(2000)ミニCDポストカードライブラリー『Tyva and Southern Siberia』、ギャラリー・インターフォーム、大阪 参加CD ・あがた森魚(1999)『日本少年2000系』、キティー(タルバガン) ・岡田浩安(2000)『ウタウ葦笛』、Balsita(等々力政彦) ・左近田展康(2000)『時計 仕掛けのエルメス』、C*hildisc(等々力政彦) ・長根あき(2001)『Mon-o-lah』、BooxBox(タルバガン) ・安東ウメ子(2003)『ウポポサンケ』、Chikar Studio(等々力政彦) <トゥバについて> シベリアの森とモンゴルの草原が出会う場所。トゥバ共和国(The Republic of Tyva)はロシア連邦に属しモンゴル国の北西隣り、いわゆる南シベリア、もしくはアジア中央部と呼ばれる地域に位置する。モンゴルとは異なる民族グループであるが関係は深く、ちょうど韓国と日本の関係によく似ている。面積はほぼ日本の半分の大きさで、人口約30万人。首都はクズル市。先住のトゥバ人が住民の70%を占め、使用言語はトルコ語と同じくテュルク語系のトゥバ語であり、公用語としてロシア語を用いる。基本的に黄色人種だが、日本人と比較して一般に肌が白く、中には金髪で緑や青い目を持つ人もかなりの頻度で見られる。人口の70?80%以上は町に定住しているが、様々な形態の遊牧・狩猟生活も広く行われている。 宗教はラマ教だが、古くからあるシャマニズムの方がよりいっそう生活に定着しており、その併存形態は日本における仏教と神道の共存と大変共通している。 <トゥバの楽器> ・トシュプルール(doshpuluur):元来2弦の楽器であったが、現在は中国の弦子(シャンズ;琉球の三線などの源流の楽器)由来の撥弦楽器チャンズ(chanzy)の影響で3弦のものも見られる。指で弾くが、現在はギターのピックを用いることも多くなっている。 ・イギル(igil):2弦の弓奏楽器。 ・ホムス(khomus):口琴のこと。トゥバでは鉄、木、竹でつくられたものが知られている。 ・プザーンチゥ(byzaanchy):4弦の擦弦楽器。中国の四胡、モンゴルのホール(khuur)、あるいはホーチル(khuuchir)と同型の楽器で、弦の間に弓を挟んで演奏する。 <アルタイ山脈周辺型の「喉歌」について> 喉歌(のどうた)の大きな特徴として、1人の奏者が笛のような高い声音でメロディーをつけて歌うというものである。ここでは便宜上、歌詞を伴わない楽器としての声として喉歌を定義する。喉歌を持つほとんどの民族が、だみ声(喉詰め発声)で英雄叙事詩を歌うときの装飾として用いることから、叙事詩と喉歌の強い関連性が示唆される。このことからアルタイ山脈の西側のテュルク語系の民族(トルクメニスタンを中心に、カラカルパク、コングラドなど)で広く認められる、男性によるだみ声の英雄叙事詩語りとの関連性は注目してよい。このような喉歌はアルタイ山脈周辺の民族に見られる芸能で、トゥバではフーメイ(khoomei)と呼ばれている。他にもモンゴル国西部のフーミー(khoomii)や、アルタイ共和国のクーメイ(koomei)などはこの語が共通の祖先から広まったことをよく示している。またハカス共和国のハイ(khai)、アルタイ共和国のカイ(kai)、モンゴル国西部のハイラフ(khailakh)などのように、叙事詩を表す名称がそのまま喉歌の名称として使われる場合があり、このことも英雄叙事詩と喉歌の関連性の強さを示している。もともと男性の芸能であったが、この10年以内にトゥバでもモンゴルでも女性の喉歌歌手があらわれだしたのは、大きな伝統の変化として注目される。 <トゥバの喉歌> トゥバの喉歌の分類は人によって異なるが、大きく3?5種類に分けている。 フーメイ(khoomei):トゥバの喉歌の基本になる発声法。高い音のでる喉歌。喉詰め発声をしたまま舌をどこにも付けずに口唇を丸くし、口腔内の大きさを変えることで音程を変える。 スグット(sygyt):口笛を語源とする、高い音のでる喉歌。喉詰め発声をしたまま舌を水平に歯ぐきの上のあたりに付け、左右非対称の平唇にして発声。ひじょうに鋭い笛のような音がでる。 カルグラー(kargyraa):低音の喉歌。喉詰め発声とは異なり、仮声帯の振動がこの声の音質を決定していると考えられる。「ガラガラ」した声音。5種類の喉歌とは、これにポルバンナドゥルborbangnadyr(喉歌をトリルのように揺らすスタイル)、エゼンギレールezenggileer(喉歌をギャロップのように揺らす スタイル)を加えている。 |
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