モンゴルの馬頭琴と、カザフのドンブラ弾き語り 〜 ジョイント・コンサート・ツアー2007
ツアー千秋楽記念 札幌公演(2007年4月14日) 特設ホームページ※
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公演チラシ (クリックで拡大) |
●出演者紹介
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■馬頭琴 ・・・ Y.ネルグイ モンゴル南部ゴビ砂漠に生まれ育った遊牧民。5歳で楽器を自作して演奏を始め、天賦の才で馬頭琴を極める。モンゴル国人間文化財。1950年生まれ。 独特の音色とスタンスは、舞台芸能の馬頭琴とは一線を画する。 かのピーター・バラカン氏が、ラジオのブルース特集で彼の馬頭琴をかけたことがある。 |
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photo by 西村幹也(c) |
■ドンブラ、カザフ民謡 ・・・ L.クグルシン モンゴル西端バヤンウルギー出身。カザフ民族。9歳から父の奏でるドンブラと歌を聞き覚え、演奏活動を続ける。医師でもあり、地方の病院等に勤務しながら、年配の人々から古い歌や物語を教わる。1958年生まれ。 彼の演奏と歌が試聴できます。 |
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■スライド、解説 ・・・ 西村幹也 モンゴルのフィールドワークを続ける人類学者。モンゴル情報紙「しゃがぁ」および、モンゴル塾「ハル・オスト(京極町)」代表。帯広大谷短大講師。http://www.shagaa.com/ |
み ど こ ろ
広大な面積を持つモンゴルは、地域によって伝わる音楽が大きく異なっているが、このコンサートでは、モンゴル南部ゴビ砂漠に伝わる馬頭琴を天賦の才で極めた遊牧民ネルグイ(モンゴル国人間文化財)と、モンゴル西端のバヤンウルギー県に生まれたカザフ民族のドンブラ弾きクグルシンとが、それぞれの故郷に伝わる歌と音楽を演奏する。モンゴルの伝統音楽は、社会の近代化とともに舞台芸能として急速な進化を遂げた。ほとんどの馬頭琴奏者が、都市の音大等でプロとして養成されるのに対して、首都ウランバートルから遠く離れたゴビ砂漠に生まれ育った遊牧民ネルグイ(57才)は、聞き覚えた曲を自由奔放に弾く、昔ながらの、そして今となっては非常に珍しいタイプの馬頭琴奏者であり、その重要性はモンゴル国人間文化財として認められるに至った。
今回初来日となるクグルシン(49才)は、幼少期に父の影響で歌とドンブラを初め、20才頃から劇場や政府要人のレセプションなどで演奏を続けている。医師でもあり、地方病院に勤務しつつ地元の年配者たちから、古い歌や物語を学び、モンゴル国内に暮らす少数民族としてのカザフの伝統を現代に伝えている。
当日は、研究者・西村幹也(モンゴル情報紙しゃがぁ代表)による写真と解説を交えての充実した内容。お見逃しなく。
打ち上げもぜひどうぞ / のどうたの会 事務局
札幌公演の打ち上げは、琴似のモンゴル料理店「ゴビージョル」にて。会費¥3000で飲み放題&食べ放題(これは、コンサートご来場の方だけの特典です。)
酒と歌と楽器でもりあがる遊牧民スタイルの宴会です。ネルグイさんに装備されているアルコール加速装置の作動に期待大。しかも2007年日本ツアー千秋楽を飾る宴会ですから、いろんなことが起こりそうです。ぜひぜひご参加下さい。楽器も持ってきてください!
にんにきにきにき 2x2=∞? / 嵯峨治彦(馬頭琴・喉歌)
4/14のコンサートまであと少し…期待は高まる。天然キャラの遊牧民ネルグイさんと、知的なカザフ紳士のクグルシンさん。だいぶ印象の違う2人だが、田舎で現地の音楽を大切に受け継いで来たことや、大人になってからその才能が再発見されている点は共通している。
あと、焼き肉屋に一緒に行った時、ひたすら肉を良く食べてたのも同じだ。
もう一つ同じなのが楽器の弦の数。馬頭琴もドンブラも、たった2本の弦で草原のあらゆる風景を音にしてしまう。
今回、日本各地で演奏してきた彼らは、札幌でツアー千秋楽を迎える。セッション・コーナーも楽しみだ。異国の長旅で草原のオジサンたちが共に培ったものが、合わせて4本の弦に乗って、どんな音になるだろうか?
※東京公演(3/20)ほか全国各地の公演情報・詳細は、公式サイト http://nergui.no-ip.info/をどうぞ。
●ネルグイさんやクグルシンさんのような、草原の演奏家の音楽を
もっと楽しみたい方は、こちらをどうぞ;
●ネルグイさんと、嵯峨治彦(馬頭琴)の最初の出会いはこんなんでした;
●これまでの、ネルグイさんの日本での活躍はこちら。
たくさんの人が彼の音楽を支持しています。
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