● ぽ  ん  日  記 ●

〜 後編 〜

 

◆8/4(木)はれ

8:00過ぎ、朝食。
10:00、乗馬組出発。

Yさんは、仕事の都合上明日までに日本に帰らねばならないとのことで、乗馬から帰って来てから、ひと足先にウランバートルへと出発した。お疲れさまでした!

13:00、昼食。
草原でゆっくり過ごせる最後の日。今日は、ゲルの中でぼーっと過ごすと決めたのだ。ふうう。

19:00、夕食。

 

22:30、ツェレンドルジ・コンサート(レストランのオープンスペースにて)。

 マクタール歌唱、口琴、トプショール、馬頭琴の演奏・・・と、内容にバリエーションがあって面白かった。基本的には言語学系の人らしい。なるほど言葉に力がある。個人的には、演奏に歌や言葉が入ると、曲そのものに演奏者の個性がより反映されるような気がして興味深い。即興のマクタールでは、「西村さんの名前を歌の中に取り入れる」と約束。確かにはじめの4・5回は「ニシムラさん」の名前で歌っていたのだが、終わりの方ではなぜか「ナカムラさん」に変わっていた。曲が終わった後西村さんが苦笑しながらそこを指摘すると、間違えた分「ニシムラさん〜」と歌い直して、「3回間違えたから、今ちゃんと3回歌ったよ」と笑った。いかめしい顔をしていた分、お茶目な最後が効いた。


<たたえられたひととたたえたひと>

 夜、ガンガさんが「最後にもう一度話がしたい」と言って、また遊びに来てくれた。話の成り行きで、記念に、Sくんの伴奏で歌う曲をMDで録音してCDに焼いてあげることになった。これが思いの外手間取り深夜までかかったのだが、ガンガさんの美しい歌声を持ち帰れたのは、収穫だ。

 


◆8/5(金)くもり時々雨

 8:00過ぎ、朝食。

 9:00、今回のツアーでは最後の乗馬だ。この日の案内役であるタヒセンターのモンゴル人スタッフがたいそう慎重なタイプ。「客にケガをさせたら、おれが叱られるんだ」とぶつぶつ言いながら、のらりくらりと草原を進んで行く。「私にはこれくらいがちょうどいい」なんて思っていたら、途中で業を煮やした皆がついに走り始めたので、お腹具合の悪かった私は即リタイヤを決心。馬を降りて、併走していたスタッフの車に便乗した。

 

 12:00、お弁当を持って、ツーリストゲルを後にする。ガンガさんが見送りに来てくれた。今度こそ、さようなら。


<車中食。肉固すぎ。>

 いったんホテルと西村さんちに戻り、荷物を下ろして市内へ移動。今日から始まる西村さんの写真展を見学しに、一同博物館へ。館長さんの挨拶やらTVの取材やらがあった。西村さんがこれまで撮り貯めた写真を鑑賞した後、せっかくなので他の部屋も観覧してみる。

 その後、私は、バイガルジャフさんのお店で念願のトプショール(二弦でフレットレスの撥弦楽器)を購入。Sくんに「三弦・フレットあり・ラーメン丼模様つき」に改造されてから、ずーっと再入手する機会を待っていたのだ。Sくんはと言えば、新しい馬頭琴を一頭購入。また、ツアー参加者のTくんも馬頭琴を買っていた。これでまた札幌の馬頭琴人口が・・・、よしよし。

 

 その後デパートで蒙英辞典を買い、メルクーリ(市場)へ。スタッフ・Dちゃんのおばあちゃんがやってる店でチーズを買う。

 

 19:30、夕食。ウランバートル市街の店で、ツアー客及びスタッフ全員で恒例の火鍋(内モンゴル風のしゃぶしゃぶ・・・鍋の中にしきりをして、だしスープと激辛スープが温めてある)を囲む。今年の夏は8月いっぱいウランバートルで暮らしているというネルグイさんも合流。乾杯!

 

 

 食事後、馬頭琴を持参したネルグイおじさんは、一曲弾かなければ気が済まないということで、一緒に西村さんちへ。ホテルに宿泊をとってあるIさんとTくんも、24時までという約束で同行。こうしてまた、モンゴル最後の夜も遅くまで、アパートの一室にて、馬頭琴のミニコンサートが繰り広げられたのであった。

 


◆8/6(土)はれ

 4時半、なんとか起床。5:00西村ゲルを出発。ホテル宿泊組をピックアップして一路空港へ。

 6:30、空港着。スタッフの皆さんに見送られ、出国審査へ向かう。

 搭乗ロビーで青い顔を並べているSくんと私。二人ともお腹具合が悪いのだ・・・。

 8:00、ウランバートル発。とは言え、機内食のまずさも楽しい帰りみち♪爆睡。

 
(平行法でご覧下さい・・・ウソ)

 思えばかなり贅沢なツアーだった。トイレ・シャワー、レストランでの3食つき、夜ごとの日替わりコンサート、乗馬、散策・・・。しみじみ。

 12:45、成田空港到着。皆さん、お疲れ様でした〜。やれやれ。

 ただいま、日本!


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たなかたかこ TANAKA "pon" Takako