『マガリヤ』
〜 楽曲、語りの解説 〜
●01 幾千の丘へ (2'21)
ハカス民謡「パルガイム」より
編曲:嵯峨治彦
作詞:たなかたかこ(日本語詞)
オープニング・ナンバーは、「ドリームランドとしての東北アジア」への旅を始めるべく、アップテンポの楽しい曲にしてみました。
日本語詞;
そんなにあわてて走るな相棒
越える丘なら幾千あるが
そんなにあわてて走るな相棒
のんびり歌でも歌って行こう
おなじみの馬頭琴、喉歌はもちろん、liuqin(柳琴)、フォークギター、ボーラン、スプーンズが加わったにぎやかなアンサンブルと、ハカスの擦絃楽器ウィーハ(馬頭琴のご先祖様の形を今に伝える楽器の一つ)によるウォール・オブ・倍音サウンドもお楽しみください。
サビ前に展開するカズーソロにもご注目。この鬼気迫るプレイは一体!?無慈悲なディレクターの指示で十数回のテイクを重ねる内に、天から何かが降りてきたとしか言いようがありません。カズーイストとして覚醒したハイな語り部の、魂の叫び・・・必聴です。
原曲はハカスの民族音楽ユニット「サブジラル」の作品から覚えました。
アレンジにあたってはポップな感じにしました。えー、畏れ多くも我がバイブル「大滝詠一/A
LONG VACATION」のオープニングを飾った「君は天然色」に対する、民族音楽系耳鼻咽喉歌ミュージシャンからのある種のオマージュ・・・なんて書くと、大げさですね。むしろ「ゆらりろ」ではなんて声も?・・・あ、「どの辺が?」なんてことは、言わないで麗しのカラーガール・・・。
(2006.5.3 saga)
●02 四歳の赤毛の馬 (3'52)
モンゴル民謡「四歳の赤毛の馬」より
編曲:嵯峨治彦
モンゴルの有名な民謡です。シンプルで美しいこのメロディが大好きで、喉歌や馬頭琴を始めた頃から現在に至るまでずっと弾き続けています。
馬+ギター(+ホーミー)の組み合わせは、熊沢功さん(フォルクローレ)とのユニット「ナモーン・サルヒ」の活動の中で始めました。馬頭琴のちょっとハスキーな音色の特性をいかすには、合奏する楽器の音量・音質・音の密度などに注意が必要になりますが、馬+ギの組み合わせは生音同士でも相性が良く、気に入っています。
ちなみに、馬頭琴の調弦は低-高=E-Aにしています。この調弦、たいていの弦楽器との共演で「使える」ので、セッションの時などはオススメですよ。
(2006.5.26 saga)
●03 いとぐるま (3'59)
作曲:嵯峨治彦
編曲:嵯峨治彦
作詞:たなかたかこ
わらべ歌のイメージで作られた曲。このメロディは、インフルエンザに倒れた直後に天から降りてきたものです。実は、歌の方も、pontanaがインフルエンザから復帰した直後に録音したもので、普段と違うソフトハスキーなボーカルとなりました。転んでも、いや、寝込んでもタダでは起きないのは、根底に流れるロック魂です。頭韻が踏まれた歌詞にもご注目を。
(2006.8.1 saga)
●04 『私と小鳥と鈴と』 (0'52)
詩:金子みすゞ
金子みすゞの有名な作品。音楽はやはり要らないと判断。様々なアプローチで録音された沢山のテイクの中から選ばれたのは、結局、非常にシンプルに、淡々と読んだものになりました。
(2006.8.1 saga)
以降、順次更新していきます。どうぞお楽しみに!
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●05 フレン (4'59)
モンゴル民謡「丸い蹄のフレン」より
編曲:嵯峨治彦
●06 ぱかじゃあ (3'57)
ハカス民謡「蛙ちゃん」
編曲:嵯峨治彦
作詞:たなかたかこ、嵯峨治彦
●07 『林と思想』 (1'17)
詩:宮澤賢治
作曲:嵯峨治彦、たなかたかこ
編曲:嵯峨治彦
●08 鬼火のビエルゲー (4'53)
作曲:嵯峨治彦
編曲:嵯峨治彦
●09 西の草原の子守歌 (3'34)
モンゴル・ザハチン族民謡「子守歌」より
編曲:たなかたかこ
作詞:たなかたかこ(日本語詞)
●10 星めぐりの歌 (4'38)
作曲:宮澤賢治
編曲:嵯峨治彦
●11、12 『スフと白馬』 (5'05)、(4'04)
モンゴル民話
再話:たなかたかこ
モンゴル民謡「鹿のような背中の馬」
編曲:嵯峨治彦
●13 夢雨 (2'36)
作曲:嵯峨治彦、たなかたかこ
編曲:嵯峨治彦
●14、15 『おしらさま』 (4'48)、(4'05)
東北地方民話
構成・演出:たなかたかこ
作曲:嵯峨治彦
編曲:嵯峨治彦
●16 幾千の丘から (1'30)
作曲:嵯峨治彦
編曲:嵯峨治彦
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